採卵直前の2ヶ月が卵子の成熟に重要
良好な卵子を得るためには、卵子が卵巣の中で成熟していく過程を重視しなければなりません。その期間は非常に長く、原始卵胞からでは5ヶ月以上に及びますが、特に最後の2ヶ月間が重要です。この間の卵子の成熟が乱されないように、私たちは完全自然周期を治療の原則としています。
私たちは「未来の卵子」のことも考えています
私たちは、成熟途中にある卵子の成熟が乱されないように、仮に薬を用いなければならないとしても、種類を選び、できるだけ少量に抑え、自然状態では体内に存在しないホルモン類、特にhCGに関連した製剤は使用しないようにしています。自然に近い状態で成長と排卵を促すことが、今成長し排卵する「現在の卵子」だけではなく、翌周期以降に排卵する「未来の卵子」に重要なことだと考えています。
AMH値などから最適な治療方法を決定します
薬が必要な場合、どの排卵誘発法が最適かは、採卵周期2、3日目に行うAMH(抗ミューラー管ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)の検査結果と、超音波検査で卵巣内に見える小卵胞の数から判断しています。
排卵誘発法のバリエーション
- エストロゲン周期(自費のみ)
ピル併用ドラッグフリー周期(自費のみ) - 完全自然周期(ドラッグフリー)
- レトロゾール単独周期
- 少量クロミフェン単独周期(自費のみ)
- クロミフェン単独周期
- レトロゾール低刺激周期(自費のみ)
- レトロゾール中刺激周期
- クロミフェン中刺激周期
- PPOS周期
- アンタゴニスト法
- ショート法
- ロング法
一人ひとりに最適な良好卵の育て方を見極める。