まだ、あきらめたくない
2022年4月から、これまでは自費治療でしか行えなかった人工授精や体外受精などのART(生殖補助医療)にも健康保険が適用されることになりましたが、ARTの胚移植(得られた受精卵を奥様の子宮内に戻す処置)だけには年齢制限と回数制限が設けられており、43歳以上の方は健康保険でのARTは受けていただくことができません(※2022年のみ、特例として、9月30日までは43歳の方の健康保険適用ARTでの胚移植が認められる場合があります。ご希望の方は一度お問合せください)。
【年齢制限のない人工授精という選択】
自費治療でのARTであれば、年齢制限なくご選択いただけますが、費用面で難しいという方に関しては、一般不妊治療を受けるかどうか、ご検討なさってみてください。タイミング法や人工授精(AIH)については、年齢制限、回数制限なく健康保険が適用されるプロトコールで受けていただくことができますので、43歳以上の方でも不妊治療を続けていただくことができます。
ただし、一般不妊治療の妊娠率はARTほど高くはなく、年齢を重ねるごとに妊娠率は低下すると言われていますので、少しでも可能性を高めながら続けたいというご希望がある場合は、自費治療の人工授精についてもご検討ください。
【年齢の高い方こそ、自然周期体外受精】
ヒトは、高等生物ですので、もともと良好(=正常)卵子の比率は高くありません。年齢が高くなると妊娠率が低下するのは、加齢によってAMH値が低値になり、毎周期、排卵を目指して成長を開始する小卵胞の数が減ることによって、最終的に排卵されることになる主席卵胞の中に良好卵子が入る確率が減り、染色体異常の卵子が選ばれる確率が増えてしまうためなのです。
ところが、当クリニックの体外受精では、選択された主席卵胞からも、選択されなかった小卵胞からも、すべての卵胞から、卵子を採取します。したがってどこかに良好卵子があれば、必ず見つけることができるのです。排卵周期がある間は、数は少なくても良好卵子が残されている可能性が十分にあると考えられますので、必要以上の投薬で排卵周期を乱すことなく、良好卵子に出会うまで根気強く、連続して採卵を続けることができる自然周期体外受精は、年齢の高い方が妊娠、出産に至る可能性を最大限に高めると考えています。
当クリニックは、“できるだけ自然周期に近い状態で卵胞を育て、独自開発の極細針で小卵胞までをも採卵する”という新たな技術を考え、そして実現しています。それが『おち夢クリニック名古屋』独自の完全自然周期であり、レトロゾール単独周期です。
【永遠幸グループの実績】
自費治療でのARTであれば、年齢制限、回数制限はありませんので、ご夫婦が納得されるまで、続けていただくことができます。
年齢が高くなると、確かに妊娠率や赤ちゃんが無事に生まれてくる率(生産率)は下がり、流産率が高くなっていきますが、加藤レディスクリニックをはじめとした永遠幸グループ7施設(当クリニック含む)には全国平均を上回る実績があります。
■移植当たりの生産率
(2018年日本産科婦人科学会UMINデータ)
― 全国施設585施設と永遠幸グループ 7施設(自然・低卵巣刺激周期採卵施設)の比較 ―
永遠幸グループ 7施設
(自然周期・低卵巣刺激周期施設)
- 移植周期数 24,325件
- 出産数 6,293件
- 出産数全国比 11.3%
全国施設 585施設
- 移植周期数 226,188件
- 出産数 49,206件
まだ、あきらめたくないという想いを抱えておられる方は、ぜひ一度、ご相談ください。